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初めてピーと呼ばれた日


06/11/14

急な仕事のキャンセルが出て、この週末チャーン島に行った。
4月のソンクラン(タイ正月)以来の半年振り。
チャーン島もすでに穏やかな季節になり、海の色も澄みまくっていた。

島の玄関口、サパロット・フェリー乗り場(タイ語でサパロットはパイナップルの意味)で
スクーターを借りて、島西部を回った。
暖かくも冷たくもない、爽快な島風に頬を撫でられ、とても心地良い。

日曜日の午後、島の南端のバンバオという集落に寄った。
集落の中心にあるのが1本の桟橋で、
この両端にはレストランやバー、ダイビングショップなど軒を連ねている。
橋の先端は離島行きのフェリーやダイビング船の船着き場にあたる。
この桟橋から肋骨状に何本もの細い桟橋が両側に広がり、バンガローやレストランへ繋がる。
もともとは素朴な漁師町、
今でもエビ味噌を売る店が数々あり、その名残を見せている。

スクーターを桟橋の入り口に止め、商店街に入っていく。
最近各ビーチでリゾート開発が進み、あっと言う間に風景が変わる。
この小さな集落でも同様、改修工事が行われ、新規参入のお店に変わっている。

一通り散策を終え、桟橋の入り口戻ると小さな旅行代理店が見えた。
タイ人の母子が軒先のテーブルで話し込んでいた。
歩きつつも2人に視線を送った。
私に気づき、「何を探しているの」と訊いて来た。
私は「(友人が)お正月に泊まるところを探している。
桟橋内の目ぼしい宿泊は見たけれども他に有る?」と言うと、
母親「橋上の数カ所を自分の息子に案内させよう」と申し出た。
そこで、この小学生くらいの少年と一緒に桟橋の先へ歩き出した。
たった数十メートル一緒に歩くだけの予定だったし、
タイの子供は恥ずかしがり屋で外国人と話をしたがらないだろうと思い、
無言で後を追った。

1カ所目、1泊300バーツ。(約900円)
絵に描いたようなバックパッカー向けの部屋。
私「ごめん、もう少しお金有るから、良いところ案内してよ」

2カ所目、1泊700バーツ。(約2100円)
私「清潔だけど、水シャワーは厳しいな。。他にある?」

3カ所目、1泊500バーツ。(約1500円)
シーフードレストランの店主の家にホームステイ。
私「(店主)はきっと良い人だけど、友達は気に入るかわからないなぁ。
  もっと普通な感じのところはない?」

ついに少年の手札は尽き、私は彼を解放してあげようとささやかなチップを渡した。
最初は遠慮して後退りしたけれど、
「アイスでも食べて!」と付け足すと恥ずかしそうに受け取った。

一緒に桟橋の入り口まで戻ると、
少年の母親、そして父親も待っていた。
「どうだった?よかったら、海岸沿いにもあるから見てきたら」と勧める。
今回ホテルを予約する訳ではなく、マージンを取れないと分かっているのに、
親切にしてくれるので、その言葉に甘えた。

再び私と少年は、さっきとは90度別方向に歩き始めた。
店の裏手側に回ると土の道に変わる。
すぐそばに枯れ草から作られた屋根のかわいらしいバンガローが見えた。
私「ここでしょ?」
少年「ちがう、この先」
私「そうなの?」
この先には人気(ひとけ)の無い建設現場と手付かずの自然が見える。
案内するのが、この体の小さな少年でなかったら引き返したことだろう。
私「本当にあるの?」訝し気(いぶかしげ)に再び尋ねた。
少年「坂を上って下りたらすぐさ、ピー」。
かなり先の坂を上って下りると、あと200mという看板があった。
あれれ?話が違うけど。。
でも何かバンガローが有るのは確かだった。
対岸からのバンバオの眺めは美しい。

長旅をする羽目になり、いつのまにかお互い話しをしながら歩いていた。
名前はトン、14歳。体の線が細いので10歳くらいにしか見えない。
トンは2ヶ月前、バンコクから引っ越してきたばかりだ。
私「トンはずっとバンバオに居る予定?」と訊くと
トンはへっへと笑いながら体をねじって、ずっとは居たくないってことを表現した。
会話の端々でトンは私の事をピーと呼ぶ。
ピーはタイ語で年上を呼ぶときの総称だけれど、
タイで外国人である私は未だピーを付けられたことはなく、いつも名前を呼び捨てだった。
実際にピー呼ばれて見るとくすぐったい気分がした。

苦労してたどり着いた場所は高級リゾートであり、
デザイナーズ・ヴィラとして知られている「ニルバーナ」。
1泊4600バーツ(約1.5万円)
この高級リゾートに入るとトンの歩き方は、私の後から付いてくるように変わった。
レセプションに自分で話を通し、部屋を見せてもらう事にした。
木の蔭で待っていたトンに
私「一緒に見る?」と訊ねたら
トン「うん」
レセプションの女性がクスリッと笑った。

バリ風の美しい部屋を見て、レセプションの女性と別れた。
トン「この丘を上ると海岸があってきれいだよ。
魚釣りをしたこともある。ピー、見てみない?」と言い出した。
歩き疲れていたけれど、ピーと呼びかけられると断る事ができず見る事にした。
バンバオ集落側よりもさらに透明度の高い海があった。

案内してくれたのお礼にジュースをごちそうしようと思い、
このリゾートのプールサイドに立ち寄った。
私「暑いね。何か飲もうよ?コーラ飲む?」と訊くと
遠慮をして、
トン「喉は乾いてないから要らない」。
一応コップに冷たい水を用意したけれど、本当に喉が渇いていないらしい。
コップの置いてあるカウンターに近寄ってくる気配もない。
私は一気にこのコップの水と残りのペットボトル500mlを飲み干した。

帰り道、坂をたらたらと上っていると、
バイクに乗ったタイ人が桟橋まで乗せてあげると近寄ってきた。
トンがシートの真ん中に座り、3人乗りをして店の前に戻った。
店の前で母親がきちんと案内できたか息子に確認する。
トン「ニルバーナに行って来た」と答えると
母「この先100mのバンガロー『リマーク プゾ』でなくて?」
この母親も、近くに居た父親もビックリしていた。
「ずいぶん遠くまで行って来たね」っと。
※写真は対岸から見るバンバオ集落

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